愛媛県教育委員会 人権教育課からメッセージです。

2020年3月10日 13時53分

えひめの子どもたちへ

 新型コロナウィルス感染症について、いろいろなお話を聞いて、不安な気持ちになっている人もいるでしょう。このようなときこそ、私たちは、強くつながり、ウィルスに負けない絆をつくらなければなりません。

 

 新型コロナウィルス感染症に関係して、様々な立場の人たちが傷付けられる言動が見聞きされています。

 検査を受けた方、感染した方、病気の広がりを予防するために働いている方、外国出身の方、海外旅行から帰ってきた方、そして、それぞれの家族の方。みんな新型コロナウィルスという見えない敵と勇敢にたたかい、立ち向かっている人たちなのです。このような人たちを傷付けるような言葉や行動は、決してあってはならないのです。

 また、うわさや嘘をSNSで発信したり、それをうのみにして拡散したりすることは、不安をさらに広げる行為です。身近な人と確認し合ったり、科学的に考えたりすることで、間違った情報にまどわされることはずいぶん少なくなるでしょう。

 不安な気持ちを抱えている人たちはたくさんいます。でも、不安な気持ちを、誰かを攻撃したり仲間はずしにしたりする気持ちに変えてはいけません。みんな同じ社会で、ともに生きる仲間です。「大丈夫?」「たいへんだね」と声をかけ合い、寄り添い、「いっしょにがんばろう」と強くつながれば、きっとこの不安と危機を乗り越えられるはずです。

 たたかう相手はウィルスです。

 今こそ、力を合わせるときです。みんな、いっしょにがんばろう!

 それでも、もし、心が傷付いたときには、決してひとりで悩まず、すぐに家族や友達、学校の先生など、信頼できる人に相談しましょう。直接相談しにくいときは、悩みを聞いてくれる電話相談などの相談窓口も利用できます。

 【相談窓口】

「いじめ相談ダイヤル24」 0120-0-78310

 (24時間いつでも無料で相談できます。)

 

保護者のみなさまへ

 新型コロナウィルス感染症に関連して、様々な人権侵害が報道されています。私たちは、西日本豪雨災害の経験を通して、人の絆の強さと大切さを学びました。今こそつらい思いをしている人の立場に立ち、皆でこの不安と危機を乗り換えていくべき時です。

 また、感染症予防に関する科学的知識や思考は、正しい情報を選択するために必要なことです。県など公的機関が発信する情報にもご留意いただき、地域・御家庭において、正しい知識を得られるよう話し合い、誰一人として傷付くことも傷付けることもないように、子どもたちへの指導、見守りをお願いいたします。

                            愛媛県教育委員会人権教育課